ハト糞の清掃のコツ(ベランダ)
ベランダのハト糞には
要注意!!
近年、ベランダに居つくハトが問題視されるのは、
ハトのした糞が様々な病原菌の感染媒体になることや、
その乾燥粉末がアレルゲンになってしまうことが明らかにされているからです。
ハトが運ぶ病原菌にあげられるのは、
サルモネラ菌、脳炎、トキソプラズマ症、ニューカッスル病などのウィルスです。

ベランダがハトの糞で汚れてしまい、自分でお掃除をされるという場合は、
①ハト糞の除去、②デッキブラシ等を用いた洗浄、に加えて、③残留の可能性のある病原菌の消毒、
という工程が欠かせません。
①最初に、ベランダに溜まってしまったハト糞の除去をします。
乾燥したハト糞は粉々に砕けて宙を舞いやすく、吸引してしまう場合があります。
呼吸器系の器官から感染する種類の病気もありますので、
スコップやスクレイパーを使う作業の前に、びしょびしょにならない程度の散水が必要です。
湿らしたハト糞は、再び乾燥しないうちのそっとすくって、ビニール袋に詰め、密閉します。
②ベランダ全体を洗浄します。
今度はしっかりと水撒きをしてから、中性洗剤(台所用で十分です)を使って清掃します。
手摺やエアコン室外機等の立体部分はハンディなブラシ、床面はデッキブラシで、
洗剤をあわ立たせるくらいのつもりでブラッシングした後、丁寧に流します。
③消毒は、アルコール消毒では死滅しない細菌もありますので、
より強力な次亜塩素酸ナトリウムの薬品を使います。
このとき、およそ200ppmという濃度が必要になると思います。
薄すぎると期待するほどの効果が得られませんし、濃すぎると金属の腐食の原因になりますので、
この点だけは気をつけてください。
最も普及している、「ハイター」や「ブリーチ」は原液が50,000ppmという濃度なので、
計算上250倍の希釈で用います。
ペットボトルのキャップ1杯が約5ccですので、
水1250ccにペットボトルのキャップ1杯の「ハイター」
(もしくは「ブリーチ」)が適正量です。
ただし、この薬品は開栓後しばらくすると、成分が飛んで薄くなります
(およそ30,000ppm程度)ので、多少濃い目に作ってもいいです。
数字が面倒なので単純にしちゃいますと→水1Lに、ペットボトルのキャップ1杯のハイター。
これを、ベランダが乾燥してから、霧吹きや噴霧器で万遍なく撒きましょう。
30分くらい置いて、2回目を撒いたら終了です。
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