日本洗浄士協会の洗浄士たちが、日常のキレイに関するコツをお教えします。

床にワックスを塗る注意点

床ワックス塗装に
挑戦します!



床にワックスを塗ることは、単にピカピカの美観を維持する目的以外に、
・建物の床材に傷がつかないようにする、
・ツルツルの床をさーっと掃き拭きできるので、日常の清掃が楽になる、
という目的があって、建物の維持管理上、欠かせないものです。


ホームセンターに行けば、容易に手に入れることができるので、自分でやってみる、という方も多いようです。
最低限の注意点を挙げてみます。


①晴れて暖かい日に作業すること。
床用ワックスは、有効成分が水に溶かしてあり、塗りやすくなっている製品です。
天気が悪く湿度の高い日は乾燥が悪く、仕上がりも良くありません
(あまり暑くてカンカン照りの日も乾燥が速すぎるので、作業が難しいです!)
また、気温が5℃より低いような寒い日は、ワックスがうまく固まらず、粉がふいたような状態になり、失敗します
そもそも、お掃除ですから、天気のいい日に、パーっと窓を開けて、気持ちよくしたいですよね。


②ワックスを塗る前に、下地の汚れをしっかり洗浄して落とすこと。
「ワックス」は、和訳すると「ろう」ですが、現在主流で使われている「ワックス」は「ろう」ではありません。
アクリルやウレタンといった、石油を原料にした樹脂の膜。
単純な話、汚れの上から膜を張ってしまったら、その汚れはずっと取れません!
膜を張る前にできるだけ丁寧に汚れを取り除き、その上にコーティングしてあげるのです。
材質によって洗浄方法が違いますが(フローリング)、
ビニル製の床だったらアルカリ性の洗剤でOKなので、ジャブジャブ洗えます。
ただし洗浄の際に使った洗剤成分や水分が残っていたら、うまくワックスが塗れませんので注意。


③道具の問題。
最近では柄のついたパット器具が市販されているので、それが便利かと思います。
もちろん濡れタオルとかスポンジでも塗れるんですが。
角張ったものの方がキッチリ仕上がると思います。


④後々のメンテナンスを考えてワックスを塗ること。
ワックスには塗りっぱなしにはできない、という欠点があります。
だんだんツヤがなくなってきたら数ヶ月ごとに塗り足してやればいいです。
ただし塗りすぎないこと
塗り足しの場合は隅々まで塗らないこと
人通りがあって削れている部分と、隅っこのほうのまだツヤのある部分。
同じだけワックスを塗る必要は全然ないです。
それから、塗装前の洗浄をどんなに丁寧にしても、
汚れがほんの少しずつでも残っていたら(目に見えない程度に残っている)黒ずみになります。
また、塗ってから時間が経過したワックスは、黄変という現象で、茶色っぽくなってきます。
キレイな床面をキープするには、
ワックスをハクリして、また新しく一からのワックスを塗る必要がでてきます。
この「ハクリ」は一般の方ではかなり大変な作業。
必要以上にワックスを塗りこめてしまうと、「ハクリ」がさらに手強くなってしまいます


フローリングにワックスをかける



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